アビーママとブルーパパ・sire and dam

 
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道で足を止めブルックを撫でてくれる多くの人が「子供の頃ゴールデンと育ったのよ」と話してくれます。
頭が良く温厚で愛らしいお茶目な性格。アメリカではブレなく人気の高いお馴染みの犬種です。
(余談ですが、NYの昨年の人気最前線はフレブルw!)
その先入観が→扱いもきっと楽な犬、という勘違いを生んでしまうのかも知れません。

      ☆ アメリカでは定評あるゴールデンレトリーバーのブリーダーの殆どが飼い主に欲しい子犬を選ばせません。

理由は子犬選びは想像を遙かに超えて重要で、そして難しいから。
間違った相性の子を選んでしまい、結果不幸になるのは人間ではなく犬だからなのかと。

大型犬(ちなみに欧米ではGRは中型に相当w)は飼い主の生活スタイル、好み、家族構成、生活環境に応じて、相応しい性格の持ち主を選ぶのが理想です。
小さな子供がいて共働きの夫婦の元に、やんちゃで活発な子犬が来たことを想像してみてください。
家の中はぐちゃぐちゃ、常に怒声が行き交うかも知れません。しつけに充分な時間も割けません。楽しい筈の子犬育てがストレス一杯です。

またアクティブでキャンプやスポーツを楽しむ行動的なカップルが、引っ込み思案で大人しい犬と週末を一緒にエンジョイするのは時間が掛かりそうです。毎回、犬は寂しくお留守番の羽目になってしまうかもです。

もちろん過ぎてしまえばただの苦労話でしょう。
産まれてくる赤ちゃんの性格を選べないのと同じで、犬の性格もお楽しみで良い!というやる気満々チャレンジャーも多く居るでしょう。
ただ大型犬の場合、育て方が簡単と思っていた幼児期に予想外の苦労を強いられると虐待を受けたり、ちゃんと愛情を貰えず疎まれやすいのも事実です・・。

可愛いから、呼んだら来たから、元気そうだったから・・・どれも賢い選択基準ではないようです。

パピー育児はなかなか大変です。人間の赤ちゃんと変わりません。大型はチカラがある分もっと大変かも。
手に負えないと簡単にギブしたり、しつけを間違えてしまう可能性がたくさん。
本のようにサクサクもいきません。
だからこそ、少しでも飼い主の性格に寄り添えるような適した性質の仔犬が無難なスタートなのです。

”本来の気質”を見抜くのは、犬を迎える喜びで⤴テンパってる飼い主が1回見ただけではとてもとても・・・。
どうしても”見かけ”で判断してしまいますよね。色とか、形とか、表情とかで。

適性でない仔犬を譲った事で不当に文句を言われたり、仔犬に酷くあたられたりとブリーダーは辛い失敗を沢山経験したのでしょう。犬とのハッピーな生活を願うブリーダーだからこそ、子犬のチョイスまで責任を持つ主義に至ったのだと思います。

健康面に関しては全面的にブリーダーに頼るしかありません。心あるブリーダーは犬の健康と性格を最優先して親犬を選びます。
親犬の血統は5世代まで共有できるよう専門のサイト(http://www.k9data.com) があり、誰でも見られるよう情報開示されます。
血統でチェックしたいのはタイトル(チャンピオン称号)より、出生地とブリーダー、遺伝病検査結果、そして寿命と死因です。家庭のペットの場合、チャンピオン称号で参考にしたいのは品評会よりも、競技や特殊訓練資格のあるなしですね。

私もめぼしいパピーの親の血筋は3代まで遡って全てチェックしました。8歳以下で死亡してて死因が明記されてない先祖が居た時は、例え海外でもそのブリーダーにメールで問い合わせ、気軽に応えてもらいましたよ。
だから、ブリーダー選びがどんなに大事か。やはりそこに戻るのですよね〜。

☆写真はブルックのママとパパ。小ぶりで若いアビーと骨太ハンサム?のブルーでした。
ブルックのパパ&ママのK9データはこちら↓
http://www.k9data.com/pedigree.asp?ID=591530

セラピー犬になる (アメリカ編)

サービスドッグには次の3種があり、それぞれ全くお役目が違います。

  • 盲導犬・警察犬
  • エモーショナルサポート・ドッグ
  • セラピードッグ

で多くの人が勘違いしてるのだけど、セラピー犬には飛行機機内に入れるとか映画館に同行できるような特権はありません。運営団体がパートナー契約をしている施設を訪問し、患者さんや入居者、学生達と触れることによって癒やしのひとときを与えるというのが任務。

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きっかけ 

 
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テキサスまで飛行機でお迎えに行き、我が家に迎えて2日後の初検診。目が大きい〜♡ 獣医もこれまでの近所の先生から、先代と一度だけ会ったことのある(それも不治の病の診断をした)隣町の獣医・ドクター・ニューマン。
彼女はまるで自分が飼う犬のように嬉しそうにキラキラ微笑んで、何気に言ったのです。
「こんな大人しいパピーは珍しいわねぇ。きっとセラピードッグに向いてるわよ〜♪」
その時はへぇーそうなの?くらいだったけど、意外とその一言は印象的だった。
それから日々追う毎に、幼児ブルッキーの知らない人との接し方が単にかまってちゃんではなく、なんか挨拶に”気持ち”がこもってるようで次第に、ん?天性かも?と思うようになったかなぁ。
セラピードッグはアメリカでは深く日常に浸透していて、興味もあったし、何より私が社会貢献ができる絶好の機会。ということで、時を経て2歳になる数ヶ月前に安易にセラピードッグ団体に適性審査を申し込んでみたのがきっかけ。